イーサリアム(ETH)のスマートコントラクトで重大なバグが発覚

by BITTIMES   

仮想通貨イーサリアム(Ethereum/ETH)のスマートコントラクトに重大なバグが発覚しました。現在QUOINEはERC20ベースのQASHトークンの取引をすべて停止しています。

スマートコントラクトの重大なバグ

今回スマートコントラクトで発覚した重大なバグに関しては、イーサリアムのERC-20(規格)の中で「batchOverFlow」という障害が発生していることがわかっています。

この障害というのが『システムの範囲外の数値を入力すると、システムがトークンを無限に作り出してしまうもの』であるため、ERC-20トークン関連の仮想通貨は取り引きを一時的に中止にするという措置が取られているとのことです。

香港の仮想通貨取引所OKExでは、BeautyChainという仮想通貨がこの脆弱性を突かれて攻撃を受けています。
これにより、現在は取り引きを停止していますが、まだ影響範囲の特定ができていないためロールバック(後退復帰)も行えない状況とのことです。

QUOINEはERC20ベースのQASHトークンの取引をすべて停止

QUOINE Japanは4月26日の午前1時ごろに、TwitterでERC20ベースのQASHトークンの取引をすべて停止することを発表しています。

以前から指摘されていた危険性

以前発表されていたイギリスとシンガポールの学生らによる研究では、勝手に資金の無期限凍結を行うものや、第三者に資金を流出させるものや、誰でも停止できる状態になっているようなスマートコントラクトが見つかったことが報告されています。

外部団体の監査を経ていないスマートコントラクトの危険性は以前から指摘されており、プログラミングのミスによって失われた金額は去年だけで5億ドルにも登り、その被害の約半分はイーサリアム上で起きています。

中でも最も有名なものがParityのバグ事件であり、総額1億6800万ドル相当のイーサリアムが移動できない状態となっていました。
この事件以外にも、経験不足や不注意な開発者によるスマートコントラクトの事件は数多く報告されています。

危険が潜むスマートコントラクトは34,000件以上?

今年の2月23日には、シンガポールとイギリスの研究者らが、総額440万ドルにも登る34,000件以上のイーサリアムのスマートコントラクトに悪用される危険性があることを報告しています。

彼らの技術レポートによると、様々なバグが含まれる質の低いスマートコントラクト上に数百万ドル相当のイーサリアムが載せられているとのことです。

この報告書では、100万件以上のスマートコントラクトが分析されており、このうちの34200件に欠陥が見つかっています。

このうちの2,365件は個々のプロジェクトによるものであり、あらゆるスマートコントラクトのうちの3.4%には、ハッキング/改ざん/悪用される可能性があるとも指摘されています。

6,239ETH(750万ドル)が既に破棄された契約の中に取り残されており、そのうち313ETH(37万9940ドル)は、契約が破棄された後に送金されたものでした。

この報告書では、実際にどのスマートコントラクトが危険にさらされているかについては明らかにされていませんでした。

イーサリアム(ETH)の現在価格

イーサリアム(ETH)を含む多くの仮想通貨は、数日前までの上昇を止め、やや価格を下げています。

現時点でも、不正送金をされたとの報告も出ているため、今後の各取引所などの動きにも注目しておく必要がありそうです。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連のある仮想通貨ニュース

暗号資産取引所「Himalaya Exchange Japan」とは?基本情報・特徴・メリットなどを解説

暗号資産取引所「Himalaya Exchange Japan」とは?基本情報・特徴・メリットなどを解説

ブロックチェーンで「AIアイドルを生成・トークン化」GENE A.I.dolsサービス開始

ブロックチェーンで「AIアイドルを生成・トークン化」GENE A.I.dolsサービス開始

ブロックチェーンレーシングゲーム「F1®Delta Time」初のオークションを開催

ブロックチェーンレーシングゲーム「F1®Delta Time」初のオークションを開催

米PayPal:新アプリで「仮想通貨決済機能」提供開始|BTC・ETHなど4銘柄

米PayPal:新アプリで「仮想通貨決済機能」提供開始|BTC・ETHなど4銘柄

仮想通貨ヘッジファンドに億万長者「スティーブン・コーエン」が投資

仮想通貨ヘッジファンドに億万長者「スティーブン・コーエン」が投資

Uniswap「インターフェース手数料」導入へ|ETHなど複数銘柄の交換で徴収

Uniswap「インターフェース手数料」導入へ|ETHなど複数銘柄の交換で徴収

注目度の高い仮想通貨ニュース

ルナクラシックのラリーとディップ:注目が集まるビットボット仮想通貨プレセール

ルナクラシックのラリーとディップ:注目が集まるビットボット仮想通貨プレセール

Binance FZE:ドバイで仮想通貨サービスプロバイダー(VASP)のライセンス取得

Binance FZE:ドバイで仮想通貨サービスプロバイダー(VASP)のライセンス取得

Symbol活用した分散型IDプラットフォーム構築へ「株式会社Proof of Your Life」設立

Symbol活用した分散型IDプラットフォーム構築へ「株式会社Proof of Your Life」設立

コインチェック:スマホアプリで「ビットコイン相場予想」提供開始

コインチェック:スマホアプリで「ビットコイン相場予想」提供開始

リップル社「米ドル連動ステーブルコイン」発行へ|XRPL・Ethereumで利用可能

リップル社「米ドル連動ステーブルコイン」発行へ|XRPL・Ethereumで利用可能

【重要】OKCoinJapan「対BTCの取引ペア」取扱終了へ

【重要】OKCoinJapan「対BTCの取引ペア」取扱終了へ

ぺぺのカムバックを逃した?次のチャンスとして注目される仮想通貨

ぺぺのカムバックを逃した?次のチャンスとして注目される仮想通貨

ビットトレード:積立暗号資産で「DOGE・SHIB・ADAなど7銘柄」サポートへ

ビットトレード:積立暗号資産で「DOGE・SHIB・ADAなど7銘柄」サポートへ

シバイヌL2「Shibarium」大規模なUIアップデートを実施|ユーザー体験・スピード向上に向けて

シバイヌL2「Shibarium」大規模なUIアップデートを実施|ユーザー体験・スピード向上に向けて

Web3ドメイン提供するD3社「Shibarium上でのSHIB・BONE決済」に対応

Web3ドメイン提供するD3社「Shibarium上でのSHIB・BONE決済」に対応

Solana系の最新ミームコインSLOTHがプレセールで1500万ドルを調達!上場前に購入できるラストチャンス

Solana系の最新ミームコインSLOTHがプレセールで1500万ドルを調達!上場前に購入できるラストチャンス

ユニボット保有者の撤退相次ぐ、日本の投資家がビットボットプレセールに注目?

ユニボット保有者の撤退相次ぐ、日本の投資家がビットボットプレセールに注目?

仮想通貨ニュース | 新着記事一覧

仮想通貨まとめ一覧

Flare基盤のDeFi・DEX「BlazeSwap」とは?機能・使い方などを解説

Flare基盤のDeFi・DEX「BlazeSwap」とは?機能・使い方などを解説

ビットコイン「第4回目の半減期」完了|価格への影響や仕組みをわかりやすく解説

ビットコイン「第4回目の半減期」完了|価格への影響や仕組みをわかりやすく解説

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

人気のタグから探す